先日スーパーで、少し青いつがるりんごを買いました。普通は赤くおいしそうなりんごを選ぶのでしょうが、私はタルトタタンに合うりんごを探していたのでなるべく青くて硬そうなものを選んだのです。
フランスでは、ラ・レーヌ・デ・レネット種のりんごが甘みと酸味のバランスがよく、タルトタタンにとても合うと言われています。しかし、これは旬が秋の1ヶ月半だけと短いので使える時期が限られてしまいます。それで結局ゴールデン種の黄色いりんごがよく使われます。
日本では、紅玉りんごがお菓子作りに向いているといわれています。紅玉が出回る時期には、これを使って旬を堪能したいと思います。しかし、紅玉も市場に出回る時期が短いので結局手に入りやすいりんごを探しておく必要があるんです。
今までも、日本のいろんな種類のいろんなりんごでタタンを試作しましたが、なかなかいいものに出会えませんでした。りんごの味にあわせて砂糖などの材料の量もずいぶん調整してきました。水分の多いりんごは煮詰める時間もとても重要です。
今回手に入れた、少し青いつがるりんご、大当たりでした。りんごの実がしっかりしていて、煮とけず、透明なべっこう色に輝いて本当に美味しかったです。使用するりんごで味が大きく変わるこのタルトタタン。毎回、焼き上がりを一口食べるまでドキドキします。