手作りのガレットデロワです。
イエス・キリストが神の子として見い出されたエピファニー(公現祭)の日、1月6日に食べるというフランスの伝統菓子です。
フランス北部はパイ生地とアーモンドクリームのガレット、南部はオレンジフラワーウォーターでブリオッシュ生地に風味をつけ、ドライフルーツやオレンジを飾ったリング状のものを食べるそうです。パイ生地にアーモンドクリームというタイプのガレットデロワが日本では良く知られているタイプのものです。
パリのお菓子学校では、どちらも習いました。ブリオッシュ生地で作るガレットデロワはその時に初めて知りました。フランスも大きな国土の国なので地方によっていろんなお菓子が作られていておもしろいなと思いました。
ガレットデロワの楽しみはフェーブ(空豆)が仕込まれていることです。もともと乾燥した豆を使っていたのでそう呼ばれていますが、今では陶器製のかわいい人形が使われています。
この写真のフェーブは、パリの蚤の市で見つけたものです。こんなかわいい小さなフェーブが箱に一杯になって売られていて、1つ1つ違う人形を選ぶのがとても楽しかった思い出があります。
そして、切り分けたガレットデロワの中からこのフェーブが出てきた人は、王様(女王様)になれるのです。フランスではこれを食べないと一年がはじまらないとまで言われるほどです。
私はフランスから帰ってから、新年を祝うお菓子として1年のお菓子の焼き始めとして作っています。